介護保険の利用者区分は2つ。「介護給付」と「予防給付」

介護認定で要介護1〜5にあたる人は、「介護給付」といい、その介護度に合わせた介護サービスを受けることが出来ます。
要支援1〜2にあたる人は、「予防給付」といい、生活機能を維持・向上させて要介護状態を防ぐのに適したサービスを受けることができます。
では、実際のサービス内容にはどのようなものがあるのでしょうか。

利用相談とケアプラン作成〜居宅介護支援

介護保険のサービスを受ける際にまず必要なことは、ケアマネージャーに相談をして、それぞれにあったケアプランを一緒に作成してもらうことです。
利用者ができる限り自宅で自立した日常生活ができるように、プランを考えてもらえます。
また、事業者との連絡や調整もしてもらえます。ケアプランの作成については、利用者負担はありません。

自宅に訪問してもらうサービス〜訪問介護など

自宅で生活をするのに何らかの介助が必要な場合は、契約した事業者に訪問してもらうサービスを受けることができます。
ホームヘルパーが利用者宅を訪問し、身体介護(食事や排泄・入浴等の介助)や、生活援助(掃除・洗濯・調理、買い物等の生活支援)を受けることができます。
費用は介護度とサービス利用の頻度・時間によりますが、要介護の人が身体介護のサービスを利用した場合、165円〜564円(1回につき)ほどかかります。

自宅から施設に通う〜デイサービスなど

自宅介護の利用者が家にこもりきりになるのを防いだり、家族の介護負担を軽くするために、デイサービスなどの通所介護サービスがあります。
食事・入浴などの支援や生活機能向上のため、グループ活動など高齢者同士が交流できる場もあります。
自宅から施設までの送迎があるので、家族に送迎の負担はありません。
費用は要介護度にもよりますが、デイサービスで656円〜1,144円(7時間以上9時間未満:1回につき)ほどかかります。

訪問・通い・宿泊を組み合わせ〜複合型サービス

介護施設
利用者ができる限り自立した生活を送れるように、介護と看護が一体化されたサービスを家にいながら受けることもできます。
利用者の選択によってフレキシブルに組み合わせることができるサービスです。
費用は要介護度によって違いますが、12,000円程度〜31,000円ほどかかります。

短期入所生活介護〜ショートステイ

入浴や食事など、日常生活の支援や機能訓練などのサービスを受けることができます。
連続利用日数は30日までとなっています。主に、家族が病気になったり、冠婚葬祭や仕事などで家を空けなければならない時などに利用可能です。
費用については、食費や滞在費など別途負担になるようですが、1日につき600円ほどから900円程度かかることが多いです。

施設で生活〜特別養護老人ホームなど

常に介護が必要な利用者が入所できます。
可能な限り在宅介護に復帰することを1番に考え、日常生活の支援や療養上の世話を提供してくれます。

費用は、施設のサービス費に加えて、居住費や食費、日常生活費が必要となります。
居室の種類などにもよりますが、サービス費は1日につき600円前後から900円未満くらいのようです。

また、施設のある市区町村住民の利用が基本ですが、住み慣れた地域で多様かつ柔軟なサービスを提供してくれる地域密着型の小規模な施設も存在します。

福祉用具を利用するためのサービス〜福祉用具貸与など

介護用ベッドや車イス、スロープなど、介護に必要な用具をレンタルする際に利用できるサービスです。
貸与の場合は費用の1割から2割の負担で済みます。ただし、対象の用具は決められています。

購入の場合は、「特定福祉用具」であれば同一年度で10万円まで、自己負担が1割ないし2割になっています。
特定福祉用具とは、ポータブルトイレや入浴を補助する道具など、要介護者の肌に触れる介護用品のことです。

(費用の金額については全て平成29年3月現在のものとなります)
参考:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索(介護サービス情報公表システム)(平成29年3月23日より)

こうして見ると、介護保険を利用して受けられるサービスは多岐にわたります。
便利なサービスを上手に活用して、介護の負担だけでなく費用も抑えられるようにしましょう。

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