認知症対応型通所介護のサービス内容と利用料金について

「認知症対応型通所介護」とは、認知症の方が日帰りで利用できる介護専門の施設（デイサービス）において、食事や入浴などの介助や専門的な機能訓練を受けられる介護サービスのことです。

ここでは、認知症を患う要介護者がご家族にいらっしゃる方のために、サービス内容や利用料金に関する情報を分かりやすくお届けいたします。

認知症対応型通所介護のサービス内容

入浴

入浴サービスが必要な場合は、入浴の介助をしてもらえます。

食事

栄養バランスが良く、栄養管理された食事を提供します。
また、食べるためのお手伝いをします。

健康状態確認

痩せすぎていないか、太りすぎていないか、食事の栄養バランスは適切か、など身体の健康状態をチェックします。

相談

栄養、食事、身体などに関して相談することができます。

排泄など日常生活のお世話

排泄が自分でできない場合は手助けをし、衛生状態を保ちます。

機能訓練

利用者に対し適切な個別機能訓練を計画し、機能訓練をおこないます。
噛む、飲むなどの機能に訓練が必要な場合、食べるための機能が向上する訓練指導をします。

また、送迎してくれる施設もあります。
介護職員のほか生活相談員、看護職員、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士によるサービスを受けられます。
少人数制のアットホームな環境で、趣味やレクリエーションなどのアクティビティが楽しめる施設もあります。
高齢者の生活にメリハリをつけることができ、グループ活動を楽しめる環境です。

お住いの地域にある施設を利用しましょう

認知症対応型通所介護を利用するには、その施設が利用者の住んでいる市町村にある、という条件があります。
そのため、他地域の認知症対応型通所介護を利用することはできません。
どの施設を利用するかは、介護支援専門員に相談して決めると良いでしょう。

認知症対応型通所介護の利用料はいくら？

認知症対応型通所介護の利用料はどれくらいなのでしょうか？
要介護3に認定されており、東京都に在住の方を例にご紹介します。※税抜きの料金です。

単独型（特別養護老人ホーム等に併設されていない施設）

併設型（特別養護老人ホーム等に併設されている施設）

共用型（「グループホーム※」の共用部分でサービスを受けられるタイプ）

※グループホームとは、認知症の方が少人数で共同生活を送る介護施設のことです。

認知症対応型通所介護は、要介護度によって料金が変化します。
また、「医師による認知症の診断」がないと認知症対応型通所介護を利用できない場合があります。
詳しくはお住いの地域にある事業所へお問合せください。

施設を選ぶ際には、高齢者に関する様々な相談に乗ってくれる「地域包括支援センター」などで相談しみても良いでしょう。
認知症の方がご家族にいる場合、まずは認知症対応型通所介護を利用されてみてはいかがでしょうか？