介護が必要になった時、その方の自宅での暮らしをより良いものにするための1つの手段として「リフォーム」があります。
今回は、キッチンに焦点を当て、どのようなリフォーム事例があるのか、それによってどう暮らしやすくなるのかをご紹介していきたいと思います。
介護リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください!

主なキッチンの介護リフォーム事例

シンク下に足が入るスペースを作ることで体への負担減!

数多くあるリフォーム事例として、シンク下に椅子や車椅子を置ける、かつ足が入るスペースを作るといったリフォームがあります。
これによって、高齢者の方や車椅子の方は座ったまま調理や作業ができ、体への負担が少ないまま料理を楽しむことができるので、ご本人にとっても嬉しい工夫となりますよね。

手すりの設置が転倒リスクの防止に

キッチンに手すりを設置する事例もあります。
設置場所として多いのは、シンク前。
シンクの前で椅子や車椅子に座って作業をしている方にとって、立ち上がる時や座る時、シンク前の手すりを支えにすれば、転倒リスクを軽減できます。
ご本人の転倒への恐怖感も軽くすることができますね。

IHクッキングヒーターなら火災の心配もなくお掃除も負担減

キッチンでの作業で、一番不安なのは火の扱いではないでしょうか。
現在の調理設備は主にガスコンロ、IHクッキングヒーター等がありますが、どちらにもメリット・デメリットはあるもの。
結局どっちがいいの?と迷ってしまいますが、介護が必要な方には、IHクッキングヒーターの需要が伸びているようです。

というのも、やはりガスコンロは火を使用するので、火災が発生するリスクがあります。また、設計上表面が入り組んでいるため、掃除も大変です。

一方、IHクッキングヒーターは火を使用しません。
更に、フライパンや鍋以外をコンロに乗せても熱くならず、フライパン・鍋をコンロから取れば自動的に熱くなくなるので、火災の心配がありません。
表面は平らな天板なので、掃除もサッとひと拭きするだけ!
その方の状況に応じて選択するのが一番ですが、火災のリスクがなく、掃除の負担も少ないIHクッキングヒーターのほうが、ご本人はもちろん、ご家族も安心できるかもしれません。

座ったままでも作業を可能にするキッチンリフォーム

リフォーム事例

システムキッチンのスイッチを一箇所に集中させると?

なるべく動作を少なく、座ったままでも作業を可能にするリフォームとして、システムキッチンを通常より低くする事例があります。
座ったままでも調理台やコンロ、シンクに手が届くので、無理な動きをする必要がありません。
また、電気や換気扇のスイッチなどをなるべく手の届く範囲に設置する事例もあります。
1点に集中して設置することで、ご本人の負担を大きく軽減できるのが嬉しいですね。

電動タイプの収納棚設置でストレスフリーに

キッチンの上部には棚が設置されていることがほとんどですが、高齢者の方や車椅子の方がそこに手を伸ばすのは一苦労です。
そのため、代わりに電動タイプの収納棚を設置するというリフォーム事例があります。
電動タイプの収納棚は、文字通り電動で収納棚が昇降してくれ、座ったままでも少し手を伸ばせば届く位置に設置することができます。

今はリモコンタイプのものもあり、とにかく楽に出し入れが出来るので、「取りたいものがあるのに、手が届かない!」といったご本人のストレスをなくすことができますね!

この他にもリフォーム事例を紹介

キッチンパネルの色を明るくすると誤使用が減る

火や刃物等、危険なものを使用することが多いキッチン。
キッチンが暗いとそれらの誤使用が増えたり、足元が見えずに転倒する可能性もあります。
しかしキッチンパネルを白や黄色などの明るい色に張り替えると、キッチンが明るくなり、全体をよく見渡すことができるので危険が減ります。
おまけに気分も明るくなるかもしれません。

重労働な食器洗いも食器洗浄機にお任せ

手作業での食器洗いは、かなり重労働な上、時間もかかります。
そこで便利なのが、食器洗浄機です。
洗いにくい部分も綺麗に落としてくれますし、お料理を楽しんだら、あとの片付けは食器洗浄機にお任せしてゆっくり休むこともできるのが嬉しいですね!

いかがだったでしょうか?
介護が必要な方が少しでも快適に在宅での生活を送れる工夫は、キッチン1箇所のリフォームだけでも沢山あります。
ご本人にとって居心地の良い環境を、ぜひ提供してあげたいものですね。
この記事を参考に、それぞれのご家庭に応じたキッチンの介護リフォームを、ぜひ検討してみてください!

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