高齢者住宅改修費用助成制度を利用すれば介護認定を受けている高齢者がいる場合、自宅をリフォームするときに国から助成金がもらえます。

  • 介護している家族がいればいいの?
  • バリアフリーにリフォームすればもらえる助成金なの?

など、ここでは高齢者住宅改修費用助成制度について詳しく、分かりやすい内容で解説していきます。

高齢者住宅改修費用助成制度はどんな場合に適用になるの?

高齢者住宅改修費用助成制度とは次の2つのパターンにあてはまる場合に適用になります。

  • 介護保険制度(要支援認)を受けている
  • 特定疾病の受給資格を取得している(40歳~64歳の場合)

特定疾病の種類一覧

パーキンソン病、骨折を伴う骨粗鬆症、末期がん、後縦靱帯骨化症、萎縮性側索硬化症、関節リウマチ、初老期における認知症、慢性閉塞性肺疾患、進行性核上性麻痺、 大脳皮質基底核変性症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、脊髄小脳変性症、脳血管疾患脊柱管狭窄症、早老症、多系統萎縮症、閉塞性動脈硬化症、股関節の変形性関節症

また、被保険者証とリフォームする住居の住所が同じでが一致し、被保険者証本人が居住していなければ助成金はもらえません。

もらえる助成金の額は?

条件を満たしていれば工事費用の内20万円が対象になります。
その中の9割が介護保険からもらえるので、支給額は最大で18万円となります。
一生涯に一回のみしか使えませんが、条件を満たす家族が複数いる場合は人数分の申告ができる仕組みです。
また1回で全部使わなくても分割して助成を受けても構いません。

介護度認定が上がった場合はどうなる?

要支援1、要支援2、要介護1、2,3,4,5、と段階が7段階に分けられていますが、以前より3段階以上上がった場合、または引っ越しをした場合は再度助成金に申請できます。
もらえる上限は最初と同じ条件の最大18万円までです。

どんな部分のリフォームに活用できるの?

対象になる工事内容は主に次の通りです。

  • 段差をなくす場合
  • 手すりの取り付け(トイレ、廊下、玄関、寝室、浴室など)
  • 床の素材変更(滑りにくい床素材になど)
  • 扉交換(開け閉めがしやすいもの、車いすが入りやすいものなど)
  • 便器交換(和式から洋式になど)
  • その他(上記の交換によるための補強・改修など)

リフォーム会社や専門店によって費用に差額が生じるため、助成金を上手に利用するためにも複数の業者から見積もりを取得し、かかる費用を比較する事がおすすめです。
また介護に知識がある方が身近にいらっしゃれば、一緒に見積もりを確認してもらいましょう。

高齢者住宅改修費用助成制度を利用する場合の窓口はどこ?

役所の窓口に相談
高齢者住宅改修費用助成制度を利用したい場合の窓口は各自自体になります。
各市町村の区役所、市役所などに窓口があります。
詳しくは各自治体の窓口へお問い合わせください。

介護が必要になってはじめて「バリアフリー工事が必要だな」と感じてしまいますよね。
自宅内にある手すりの位置が不便だったり、老朽化していることに気付かず危険な思いをされた事もあるでしょう。
介護が必要な家族がいる場合はこの高齢者住宅改修費用助成制度を利用すれば工事の負担額が減るので上手に活用したいものです。

どの部分を重点的にリフォームするのか優先順位をつけ、介護が必要な本人とよく話し合い、家庭内でどの部分に不安があるのか話を聞いてみましょう。
家族が想像するものと介護者本人の意見が違う場合が多く見受けられるためです。
自宅で安全に家族みんなが生活できるために高齢者住宅改修費用助成制度をタイミングよく調べて、家族全員が明るく楽しく生活出来る様に支援制度を上手に活用してくださいね。

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