要介護3とは、食事や排泄など日常生活の全般にわたり全面的な介助が必要な状態をいいます。一人暮らしは不可能と言っていいでしょう。
要介護3と認定されて最初に行う必要があるのは、家族の介護によって自宅で過ごすのか、入所型施設への入所をするのか決めることです。

そこで、

  • 入所型で一番人気がある特別養護老人ホームについて
  • 自宅で介護する場合に必要と思われるリフォームや介護用品

この2点についてわかりやすくご説明します。

要介護3から入居可能な特別養護老人ホーム

要介護3の認定を受けた方は、特別養護老人ホームへ入所希望ができます。
特別養護老人ホームは費用面などで人気ですが、実際は入りにくく、受けられる医療ケアも限定されます。
また、プライバシーに関しては懸念すべき点もあります。

特別養護老人ホームが人気な理由

特別養護老人ホームは入居一時金が不要です。
月々の費用も他の介護施設に比べて最も安いでです。長期入居が可能で終身利用できる安心感もあるでしょう。

特別養護老人ホームは待機者がいっぱい!

特別養護老人ホームは入所希望者が多いことから、待機者がたくさんいます。
入所を希望する特別養護老人ホームによっては何年も待つ可能性がありますので、待機人数や平均的な待機期間を確認しましょう。
どうしても近場で入居できそうな特別養護老人ホームが見つからない場合には、少し遠くても家族がなんとか面会に行ける範囲まで地域を広げて探してみるのも1つの手です。

特別養護老人ホームで行う医療処置は限られる

特別養護老人ホームは病院ではありませんので、病気や怪我をした場合には通院か入院することになります。
胃ろうの注入など、研修を受けた職員ができる医療ケアもありますが、極めて限定的です。

特別養護老人ホームはまだ多床型が多い

老人ホームで毎日生活するわけですから、プライバシーを考えると、どうしても個室がいいという方もいらっしゃるでしょう。
ですが、特別養護老人ホームのほとんどは4人からの大部屋です。
最近では「ユニット型」といって小規模なユニット(グループ)ごとに個室とリビングルームがあるホームも見られますが、まだまだ少数派です。

要介護3の方が自宅で過ごす際の注意点

自宅介護
要介護3の認定を受け、在宅介護サービスなどを利用しながら自宅で介護する方もいますよね。
そんな場合は、本人のやる気を損なわない程度に介助しやすい環境作りをしましょう。

介助付きでトイレを利用するには広いスペースが必要

介助者が一緒にトイレに入るとなると、トイレにはかなり広いスペースが必要です。
トイレの拡張リフォームをする、居室の押し入れ等をトイレにリフォームするといった方法でスペースを確保しましょう。
また、寝室でも使用できる便器「ポータブルトイレ」を検討してもいいですね。
介助する方の負担を減らすために手すりなどを設けることも重要です。トイレからの立ち上がりを楽にするリフト付きのトイレなどもあります。

浴室リフトで入浴介助が楽に

ご家族が入浴の介助をする場合には、介護される方の一部、または全体重を支える必要があります。
家族の力で入浴させるのは無理な場合もあります。
そこで浴室リフトを取り入れれば、力仕事の負担を軽減できます。
浴室リフトとは、介護が必要な方を乗せると、電動で浴槽に入れてくれる機械のことです。
同時に浴室のスペースを広くしたり、浴室ドアを折れ戸にして稼働スペースを広げたり、段差をなくしたりするリフォームも必要でしょう。

介護ベッドや段差解消リフトはレンタルできる!

介護ベッドを使うと自分で体制を変えられるので、起き上がるのが楽になります。
ずっとベッドで過ごすわけではなくても、寝ている状態から起こす、車椅子へ移動する、といった動作にかかる負担を減らすこともできます。

また、段差解消リフトがあれば車椅子のまま玄関などの段差を移動できます。
こちらも、車椅子の方を乗せれば電動で段差の上まで運んでくれるリフトです。移動介助の負担がとても軽くなるでしょう。

介護用品は購入もできますが、レンタルもできます。
介護保険で費用の負担が減る場合もありますので、ケア・マネージャーに相談しましょう。

要介護3の認定を受けたら、介護施設に入所するか、自宅で介護するか検討しましょう。

自宅で家族が介護する場合には、少しでも楽に介助できるような介護用品をそろえ、必要なリフォームをしましょう。

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