本格的な高齢者社会の到来により、多種多様な介護施設が存在する今日。自分にとって介護なんてまだまだ先――そう思ってはいませんか?
確かに30~40代の私たち自身にとってはまだ先のことかもしれません。ですが、私たちの両親の世代にとってはもうすぐそこの現実なのです。

いざその時がやって来た時に慌てないためにも、今のうちから少し考えてみませんか?

介護施設は5つに分類される

介護施設は、大きく分けて5つのタイプに分類されます。

介護付き有料老人ホーム

24時間介護スタッフが常駐しています。ケアマネージャーの介護サービス計画に沿った食事・入浴・排泄の介助、居室の清掃・洗濯・健康相談などの日常生活を支援してもらえます。医療・介護体制やリハビリ、レクリエーションなど、施設ごとに特徴があります。

サービス付き高齢者向け住宅

日常的な介護の必要はないが緊急時に対応してもらえる体制や、通報設備がある高齢者向け賃貸住宅です。単身の高齢者や夫婦のみの世帯向けに、バリアフリー構造や広さなど一定基準を満たした構造になっています。

グループホーム

認知症の方が、専門スタッフのサポートを受けながら5~10名以下の少人数で共同生活を送る施設です。個々の状態に応じて食事・掃除・洗濯などを行い、認知症の進行を遅らせる狙いもあります。

シニア向け分譲マンション

施設内はバリアフリー仕様で、安否確認や緊急時対応などのサービスを提供する高齢者向けの分譲マンションです。大浴場やレクリエーション設備、食事・家事サービスなど、付帯サービスもさまざまです。

特別養護老人ホーム

常駐スタッフが生活支援から介護サービスまでを提供する施設で、「特養(とくよう)」と呼ばれています。入居待ちの人が全国で40万人前後いる為、最低でも数か月は待たないと入居できないのが現状です。

介護施設を選ぶ際に重視するべき5つのポイント

介護士

では、実際に介護施設を選ぶ際に重視するポイントはどのようなものでしょうか。ここでは特に重視すべきポイントを5つに絞ってご紹介しましょう。

ポイントその1:費用

やはり経済的な負担は気になるところです。前に挙げた有料老人ホームなどは、入居一時金・月額利用料といった2種類の料金が必要なので注意が必要です。ただ、費用が高くても設備やサービスが充実している、つまり費用対効果が大きければ構わないという意見もあります。自分にとって一番いいバランスを考えてみましょう。

ポイントその2:場所(立地条件)

自宅から近いところであれば、今まで慣れ親しんだ場所へ外出したりして今まで通りで過ごせる可能性が大きくなります。また、不測の事態が起きた際にも自宅が近ければ、すぐに駆け付けることができます。

ポイントその3:医療体制

いざという時のことを考えると、医師が近くにいる施設や、病院の運営する施設はやはり安心です。ただし、施設によってはもしも体調が悪化して入院する必要がある場合、いったんその施設を退所しなくてはならないケースもあります。その場合、退院後に再入居する際の優遇措置の有無などもチェックしておきたいところです。

ポイントその4:施設や設備の充実度

室内の清潔度や温泉など設備が整っているか、個室の有無などプライバシーをある程度保持できるかどうか、なども重要なポイントですね。

ポイントその5:スタッフなどの質

設備はもちろん重要ですが、スタッフの雰囲気や人柄というも当然大きなポイントになります。また、同じ施設内で暮らす隣人ともある程度お付き合いもあるでしょうから、気が合う合わないという点も気になるところかもしれません。

また、すでに入居している方たちの表情から、外部からではわからない施設の雰囲気がわかることもあります。実際に施設を選ぶ時に見学に行かれた際には、可能であれば少しお話させてもらうのもいいかもしれませんね。

他にも施設運営会社の苦情対応など、注意が必要なポイントはたくさんあると思います。

第二の我が家ともいえる場所を選ぶのですから、ご自身にとってどのポイントが大切か、どんなタイプの施設がよいのか考えておきましょう。

新たな年金や介護政策に関する情報にも注意して、無理なく心穏やかな老後を過ごせるといいですね。

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