介護リフォームとして代表的な「手すりの取り付け」。階段やトイレに設置しようと考えている方も多いのではないでしょうか?
では、介護用手すりがないと、高齢になった時どんな危険があるのでしょうか。家庭内の危険箇所別に解説します。

手すりがないお風呂は危険がいっぱい!

手すりがないお風呂には、段差でつまずいたり滑ったりと、危険がたくさん潜んでいます。

お風呂の出入り口にある段差でつまずいて骨折!

お風呂の入り口に段差がある場合、段差がないケースに比べて転倒のリスクが非常に高まります。
しかもお風呂の床は滑りやすく、堅いです。うっかり滑って足のつま先などを骨折する事故は、後をたちません。
お風呂でゆっくりした後って、リラックスしたのはいいですが、少しボーッとしたりしませんか?お風呂ではいつもより注意力が少なくなっているため、事故の危険性も高くなります。

また、高齢者はほんの少しの段差でも躓きやすいです。厚手のバスマットにつまずく可能性もあるため、注意しましょう。

手すりがないお風呂では溺死の危険も!

実際にあったケースには、

  • 「浴槽に入ろうとして滑って転倒、浴槽に頭から落ちて溺れかけ重症になった」
  • 「お風呂の湯加減を見ようとして、うっかり熱湯のお風呂に落ちてやけどをした」

といったものがあります。

高齢者がお風呂で起こす事故には、重症になる可能性や最悪は死亡する可能性もある点が特徴です。
厚生労働省によると、家庭内で起こる高齢者の死亡事故は、火災に次いで2番目に「溺死」が多いそうです。

このように、浴室内での事故は非常に危険です。手すりを設置することで防げる事故もたくさんありそうですね。浴室に手すりを設置しておくに越したことはないでしょう。

トイレに手すりがないと予想外のリスクが!

家庭用トイレ
トイレでゆっくりしたい、という方も多いですよね。ですが、高齢になるとトイレまで行って用を足したのはいいけれど、立ち上がる時に腰を痛めて動けなくなってしまうケースもあります。

実際にトイレで起きた事故として、「トイレから出ようとしたがドアの前で転倒して起き上がれなくなり、内開きのドアだった為救助が困難だった」という例もあるようです。

高齢になると夜中にトイレに行くことも多いので、トイレで動けなくなる事態は避けたいですよね。大事にならないためにも、トイレに手すりを設置しておく必要性は高いです。

廊下や階段に手すりがないと移動が困難!

もしも、一歩踏み出すだけでも痛む程に腰や足が痛かったら、隣の部屋に行くことも大変ですよね。高齢になると珍しくないことです。
そんな時、手すりがあれば支えにして移動することができるので、腰や足への負担が多少軽減できます。

また車椅子は、スペースの問題などで家庭内では使っていない場合も多いでしょう。歩行器があればいいですが、それでも階段を昇り降りする時は大変ですよね。
階段の踏み外し等による転落事故は、浴室での溺死と並んで、死亡件数が多い高齢者の事故だそうです。ぜひ手すりを取り付けて、より安全に昇り降りができるようにしましょう。

大きな事故を起こさなくても、どこか痛いところがあって移動が困難だと自室に篭ってしまいがちになります。
自室に篭もると身体を動かさなくなるので、その他の機能まで低下してしまったり、認知症が進んでしまったりと、いいことは何もありません。階段や廊下には手すりを設けてなるべく楽に、また安全に移動できるようにしましょう。

玄関スロープに手すりがないと大怪我の危険も

日本の家屋は、道路から玄関までに段差があることがほとんどです。スロープがある場合も階段しかない場合も、高齢者にとっては手すりがないと非常に危険です。

外構の階段はコンクリートですので、転倒や転落による怪我は重症化する可能性が高いです。
外なので雨や雪などで滑りやすくなっている日もありますよね。転倒や転落を防ぐ為に、適切な手すりを設置しましょう。

手すりを設置して事故を未然に防止しましょう

高齢者がいわゆる「寝たきり」になってしまう切っ掛けの大部分を占めているのは、転倒、転落などによる怪我です。手すりを設置することで、たくさんの事故を防げます。

手すりには色々な種類があります。ご自宅の状態や、高齢者の身長などによっても設置場所が異なりますので、必ずケアマネジャーなどの専門家に相談しましょう。

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