ご家族の介護が必要になった時、まずは出来るところまで自宅で家族が介護したい!と考える方も多いでしょう。
自宅で介護する場合、大切なことは必ずピックアップして、事前に、または随時決めていきましょう。
こちらでは、介護者にとって大事なポイントを3つご紹介します。
共倒れや虐待を防ぐ!介護の分担を決める
最近、テレビなどで介護にまつわる心の痛くなるようなニュースを耳にすることがありますよね。
介護者による虐待などは何故起こるのでしょうか?
初めは思いやりや覚悟を持って初めたとしても、日々の介護を全て一人でこなしていたら、誰でも逃げ出したくなる瞬間はあるのではないでしょうか。
健やかな介護をする為には、第三者の援助が不可欠であると考えましょう。
同居でも遠方に住んでいても家族は家族
同居別居を問わず、他の家族にも出来ることは負担してもらいましょう。
介護の大変さは、実際に経験してみないとわからないものです。
少しでも分担をして、他のご家族にも介護の当事者になってもらうことがポイントです。
他のご家族が遠くにいるとしても、出来ることはたくさんあります。
実際にお仕事の都合や家庭の都合などで、遠距離介護をしている方もたくさんいらっしゃいます。
「遠くに住んでいるから頼れない」ではなく「遠くに住んでいても出来ること」を探し、積極的に分担を決めておきましょう。
日中の様子をウェブカメラなどでチェックしてもらうだけでもいいのです。
日々の介護の手間が減るわけではなくても、遠くの家族も見守ってくれている、介護の大変さをわかっている、何かあったら駆けつけてもらえる、そう思える環境を作りましょう。
利用できるものはなんでも利用する
現在は介護サービスの種類もたくさんあり、介護保険を利用すれば僅かな負担額でサービスを受けることも可能です。
たくさんサービスがあることは知っていても、ご家族以外に身体を触られたくない、自宅を離れたくないなど、本人が嫌がるケースは利用を躊躇されるかも知れません。
ですが、介護者の負担を減らして介護者が笑顔でいられることが、結局は介護されるご本人の為なのです。
介護者が楽をする為に介護サービスを利用するのではなく、「共倒れを防ぐため!要介護者本人の為」と割り切り、適切なサービスを利用しましょう。
介護もゴールを決めてペース配分をしよう!
マラソンでも試験勉強でも、明確なゴールがあるものには、集中力がでますよね。
「いつまで続くかわからない」などと悲観せずに、介護者の中でゴールを決めておきましょう。
ゴールが近ければペース配分も考えやすい
短いスパンでゴールを定めてペース配分を考えることも大切です。
例えば
- 「来月はショートステイサービスを利用して少し自分の時間が持てるから、今月はもう少し介護を頑張ろう!」
- 「今年の残りの3ヶ月は自分の仕事が大変で、共倒れしてしまうかも。不安だから、今年を乗り切るまでは介護サービスの利用を増やそう!」
といった感じです。
どこで切り上げるか、最終ゴールは難しい
自宅で介護している場合は、最終ゴールを設定することは非常に難しいものです。
急に介護度が上がる、医療ケアが必要になる、主たる介護者が病気になる、等の変化に備えた決め事も必要です。
- 「要介護5になったら入所サービスに切り替える」
- 「主たる介護者が病気をしたら他の家族に託す」
など、具体的なことをあらかじめ決めておきましょう。
介護に関して相談する場所を決めておく
介護について相談できる場所は実はたくさんあります。困った時や、悩んだ時に相談する場所を複数決めておきましょう。
ストレス発散にもなる仲間との会話
要介護者の家族の集いなどが全国で開催されています。集いで話をしたり、話を聞いてもらったりするだけでもストレス発散になります。
介護友を作ろう!
集いにわざわざでかけなくても、身近に介護経験のある方は意外といるものです。
同じ悩みを共有する仲間には気が許せますよね。介護を通じて新たな友人や仲間を得ることができるかも知れません。
頑張りすぎずに健康的な介護者に
ここまでお話してきたように、介護者にとって大切な決め事は以下の3つです。
- 一人で全ての介護をしようとしないこと
- やみくもに頑張りすぎないこと
- 適度にストレスを発散すること
頑張りすぎず健やかな介護者になることが、介護されるご本人にとっても良いことなのです。
介護サービスや周囲の方の手を借り、なるべく負担を軽くすることで共倒れを防ぎましょう。
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