被介護者を車椅子に移動する際、ノウハウがないと、介護する側だけでなく、介護される側にも大きな負担がかかります。
ボディメカニクスという力学的な原理を上手に取り入れることで、双方の負担が軽減され、毎日の介護が楽になります。

  • 車椅子の移乗、移動が楽になる方法を知りたい!
  • 介護に役立つボディメカニクスって何?

ここでは、車椅子への移乗と移動におけるボディメカニクスを取り上げ、具体的な6つのポイントを紹介したいと思います。

車椅子への移乗と移動に使えるボディメカニクスとは?

ボディメカニクスとは、体の動きの基本となる骨や関節や筋肉の相互関係を利用した介護技術のことです。
被介護者をベッドから車椅子へ移乗したり、車椅子からトイレへ移動させる際などに、この技術を取り入れることによって、少ない労力で被介護者を移乗・移動させることができます。

介護者は、被介護者を抱えたり移動させたりすることで、腰や肩を痛める傾向があります。
特に、小柄な介護者が大柄な被介護者を持ち抱えて車椅子へ移乗・移動させるのは、並大抵のことではありません。
しかし、ボディメカニクスの知識があれば、被介護者を安全に動かすことができるだけでなく、介護者の怪我を防ぐことにも繋がるのです。

車椅子への移乗と移動に便利な6つのポイント!

6つのポイント
車椅子への移乗と移動には、次の6つのポイントを知っておくと良いでしょう。

1.両足を開く

両足を肩幅くらいに開いて、介助をするときに体が安定するようにしましょう。
車椅子に座っている被介護者の体を持ち上げる、またはベッドに寝ている状態から起こす等の作業において、介護者の立ち方が不安定だと、体の余計な部分に負担がかかってしまい効果的ではありません。

2.摩擦面を少なくする

車椅子への移乗や移動の際は、被介護者との摩擦面をコンパクトにまとめるのが基本です。
摩擦面が大きいと衣類などのズレも大きくなり、体位移動をするのにかかる負担が増します。

3.被介護者に近づいて重心を低くする

被介護者が自分の近くにいてくれた方が、力を入れて作業しやすくなります。
その際、大切なのは重心を低くすることです。
車椅子への移乗や移動では、自分と被介護者の重心が近くなるように心掛けましょう。
そして可能ならば、被介護者にはなるべく前かがみになってもらうか、浅く腰を掛けるような姿勢をとってもらうとよいでしょう。

4.力学的作用を利用する

テコの原理やベクトルの法則などの力学的作用を利用して、介護をする側の負担を軽減しましょう。
もし寝ている状態から車椅子へ座らせるのであれば、被介護者に片方の肘をついてもらってみてください。
そのほうが腰をかけてもらう際の動作が楽になります。

またベッドで仰向けの状態なら、両ひざを立ててもらうと、被介護者が自分の力で横向きになったり、起き上がりやすくなります。
この際、被介護者がベッドから転がり落ちないように気をつけてください。

5.持ち上げないで滑らせるイメージで

被介護者を移動させる際は、持ち上げるよりは滑らせるイメージを持ちましょう。
移動するたびに被介護者を持ち上げていては、介護者が腰を痛めるなど体への負担が大きくなってしまいます。
介護者は、できるだけ体の負担を少なくすることを意識してください。

6.筋群を利用する

手や腕だけで介助をしようとすると、力が入りにくく被介護者が体を痛める原因になります。
背中、胸、腹、脊柱起立筋など広い面積の筋群を利用して、車椅子の移乗・移動をしましょう。

車椅子は介護生活において使う頻度が高いので、ボディメカニクスの原理を知っておくと便利です。
ボディメカニクスを取り入れると、介護者の負担を軽減できるだけでなく、被介護者の心に安心を与えることができます。
ぜひボディメカニクスを毎日の介護に役立ててください。

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