介護士はストレスが溜まりやすい仕事

例えば、車椅子の乗り降りをするために利用者を抱きかかえて体位移動をする等、介護士は肉体的に大変な仕事です。
また、利用者とのコミュニケーションにおいて心の不安を聞いているうちに、介護士本人のメンタルが乱れ、ストレスが溜まる人も多いようです。

介護士のストレスが溜まることで、介護内容に不備が出るようでは問題です。
それを防ぐためには、介護士が自らのメンタルをチェックするだけでなく、事業所内の管理者が介護士の状態を観察し、日々サポートしていく必要があるでしょう。

優しい心配りと専門的な技術で利用者から感謝をされる介護士は、やりがいのある仕事です。
しかし、肉体的にも精神的にも負担がかかり、ストレスが溜まりやすい職種でもあります。

介護士のストレスを緩和するにはどうすればいいのかを、ここでは考えていきます。

介護士のストレスになる原因とは?

肉体的な負担に加え、体の不自由な方やお年寄りとのコニュニケーションの難しさもあり、介護士は心と体の両方に負担がかかりやすい仕事だと言えます。
介護士のストレスの理由には、次のようなことが考えられます。

  • 人手不足により肉体的な負担が大きい
  • 利用者との人間関係
  • 上司、同僚、部下との人間関係
  • 給料の不満
  • 解決の難しいケアに対する心の負担

仕事内容が人手不足で過酷なのに加え、人間関係が絡むことでストレスに感じるようです。
収入が仕事内容に見合わないと感じる人も少なくありません。
また、認知症など解決の難しいケアを根気よく続けることに対する心の負担もあります。
症状が人によってまったく違うため、どのような対応をすればよいのかが分からず、ストレスを大きく抱えてしまうのです。

こうした介護士の職場ストレスは、利用者への虐待や介護放棄など、時として大きな社会問題に発展する危険性さえはらんでいます。

介護士のストレスマネジメント対策

ストレスチェック
職場のストレスを大きな問題に発展させないためには、事業所内の管理者がストレスマネジメントを実施し、介護士のメンタルをケアをする必要があります。
管理者は、常に介護士の健康状態を把握し、無理なく働ける環境作りをしてあげることが大切なのです。

介護士のメンタルヘルスケアのチェック項目

「最初は意欲的に働いていたのに、急に意欲が低下して適応が難しくなっていないか?」。
働いている介護士を見て、そう感じたときには要注意です。

メンタルヘルスケアでは、下記の項目をチェックしていきます。

  • 遅刻や無断欠勤が多くなる
  • 仕事の効率が下がる
  • 仕事でのミスが急に増える
  • 無表情になる
  • 会話が急に減る
  • 会話が急に増える
  • 身なりが乱れる

うつ病の症状と似ており、介護士に限らず、最近では多くの職場でこのような症状の職員が増えています。
メンタルヘルス対策としては、まずは本人がセルフケアできる環境を作ってあげる必要があります。
自分自身の健康状態を把握するチェックシートなどを使って、介護士が自分の変化に気づけるような環境を作ってあげましょう。
そして職場の管理者は、その内容をチェックし、常に観察していくことが大切です。

管理者は、介護士の健康状態を理解しておくことも重要です。
忙しいから、人手が足りないからといって、一方的に業務を押しつけているようでは、介護士のメンタルを乱すことに繋がります。

介護士と利用者との関係が良好になれば、職場の雰囲気は明るくなり、それに比例して介護士の仕事効率も上がるでしょう。
それがトラブルの防止にも繋がっていきます。介護士のメンタルケアはとても大切なことなのです。

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