将来に備えた家づくりを考えるなら、現状で最大限の満足を得ることだけではなく、それぞれのライフステージで快適に暮らせることを視野に入れることになります。
介護を視野に入れて家のことを考えるのは複雑かもしれませんが、いまの生活にも役立つものを設置しておき、やがて来る高齢化時代に備えることはできます。
最近では新築で高齢化に備えたプランを希望する人も増えています。
新築時にホームエレベーターを設置する
十分な敷地面積があれば、最初から平屋造りにしておくことで将来も安心です。
でもほとんどの場合、特に日本の住宅事情では限られた敷地に家を建てることになります。
そうなるとどうしても2階建てや3階建てにする必要が生じてきます。
そんな時に便利なのはホームエレベーターの設置です。
ホームエレベーターがあれば、やがて階段の上り下りが大変になっても、快適に上の階に行って下りてくることができます。
ホームエレベーターがあれば、まるで平屋に住んでいるのと変わらない感覚での生活を楽しめます。
上の階に重たいものを運ぶのは大変ですが、エレベーターがあれば楽に運べます。
毎日洗濯物や掃除機を手にして上ることを考えるとかなり便利です。
最初からホームエレベーターを設置しておけば、単なる介護用ではなく生活の利便性向上にも役立つのです。
将来を視野に入れながら、最初から家の中にエレベーターを付ける家庭も増えています。
リフォーム時にホームエレベーターを設置する
いまの家を建てるときには上り下りのことなど全く考えなかった、という場合はどうすればいいでしょうか?
そんな時は、介護用にリフォームする際に、思い切ってホームエレベーターの設置について見積もるといいでしょう。
すべての住宅に対応できるわけではありませんが、現在の自宅の構造からして設置が可能なら、費用対効果や助成の有無などを調べてみる価値はありそうです。
ホームエレベーターなら、車いすも楽に運ぶことができます。
家の構造を極端に変えることなく、吹き抜け部分や収納スペースを上手に活用して、エレベーター設置用のスペースを確保できます。
敷地にスペースが残っているなら、家の中ではなく外への設置も可能です。
エレベーターの設置は、リフォームを扱う会社ならどこでもできるわけではないため、経験と実績を有している会社に相談してください。
行政への申請が必要
意外と知られていないのですが、介護用かどうかにかかわりなく、リフォームによってホームエレベーターを設置する場合には行政への申請が必要です。
詳しくはリフォームを扱ってくれる会社が教えてくれたり代行してくれますので安心してください。
気になるのは助成金です。
障害者用にエレベーターを付ける場合と介護用では違いがあります。
基本的には、介護保険によって支給される20万円を限度にした9割負担の制度と共に、自治体によるオリジナルの制度を活用することになります。
事前に確認してください。
あとは業者選びです
自宅で介護を受ける、または介護をするという方針が決まっていて、助成金について調べたなら、あとは業者との打ち合わせになります。
時間に余裕があるなら、できる限り十分に調べて決定してください。
「リフォーム」というくくりで考えると、リフォームを得意としている業者は全国にたくさんあります。
その中から、「介護リフォーム」を得意としている業者を取り出す必要があります。
介護リフォームを得意としている業者の中から、「ホームエレベーターを含むリフォームの経験を多く持っている業者」を探すと安心です。
業者には各自の得意分野があるため、依頼したいと思っている分野を得意としていて、実際に施工してもらった方たちの満足度が高いところを選ぶと安心です。
自分で情報を調べていくことができますし、介護リフォームを総合的に扱っている比較サイトなども活用できます。
可能なら、その業者が過去にお客さんとトラブルになった事例がないかどうか確認してください。
せっかくですから、お互いに爽やかな関係で最後まで進める方がよいはずです。
親身になってくれるかどうかもチェックしたいものです。
特に業者に対して助成金のことや、細かい面でいろいろ相談を持ちかけることになると思います。
なんでも気兼ねなく話せる環境なら安心です。
上手に業者を選んでください。
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