特別養護老人ホームは費用が安い！共同生活も楽しめる！

特別養護老人ホームは、公的な介護施設です。非常に安い料金で手厚い介護が受けられることが特徴です。
特別養護老人ホームの種類や確認すべき点について解説します。

特別養護老人ホームってなに？

特別養護老人ホームは、病気や障害などが原因で自宅での生活が困難である、と判断された高齢者が入居できる介護施設です。

寝たきりや認知症を発症してしまうと、自宅での生活が非常に困難になります。
その結果、在宅介護を受けることができず、特別養護老人ホームに入居される方が多いです。

しかし、非常に人気が高いため、なかなか入居することができない、ということも珍しくありません。
特別養護老人ホームに入る場合、家賃や食費、その他様々な日常生活に係る雑費といったものは必要ですが、入居一時金は必要ありません。
負担すべき金額は、扶養義務がある家族の収入、課税状況によって異なります。

特別養護老人ホームにはいくつか種類がある

特別養護老人ホームと一括りにしていますが、実は居室によっていくつかのタイプに分けることができます。

従来型個室タイプ

従来型個室と呼ばれるタイプは、いわゆる昔ながらの個室タイプです。
１部屋に１つのベッドが配置されています。
１つの部屋を１人で利用できるので、以前は個室と呼ばれていました。
現在はこの個室と似て非なる「ユニット型個室」が増えたことで、区別するために「従来型個室」と呼ばれるようになりました。

費用が安い多床室タイプ

多床室は、１つの部屋に複数のベッドが並べられています。
多床室は非常に安く利用することができますが、プライベート空間を大切にしたいという方にとってはリラックスして過ごせる空間とは言えないかもしれません。

共有部分もあるユニット型個室タイプ

ユニット型個室は、基本的には１室につき１つのベッドがある個室です。
ただしロビーや簡易キッチン、浴室といったものは１０人程度で共有し、共同生活を送ります。
１つのユニットごとに施設のスタッフがつき、それぞれ生活をサポートしてくれます。

入居する前に確認すべきこと

特別養護老人ホームでは、食事や排泄の介助など、様々な生活支援サービスを受けることができます。
ただし、看護師は夜間配置されていないことも少なくないので、常時医療を求めている方にはなかなか対応しきれない、という実情があるようです。
そういったことからも、重度の医療措置が必要な方は入居できないことになっています。

特別養護老人ホームは共同生活を送るための施設

特別養護老人ホームは、ただ介護をするのではなく「共同生活を送る」ことに重点をおいているのが特長です。
そのため、生活に必要な浴室やキッチン、トイレといったものが完備されているものの、共用であることが多いです。

従来の特別養護老人ホームといえば、４人で１つの部屋を使用する相部屋がほとんどでした。
しかし現在は、個人の空間を大切にしつつ、尚且つ人との繋がり大切にできるユニット型の施設が非常に多くなってきています。

そういったことからも、特別養護老人ホームは相部屋で、自分のプライベート空間がないというイメージを抱かれる方も多いです。

特別養護老人ホームなら集団での生活を楽しめる

少人数のユニットで作られるユニット型特別養護老人ホームは、ユニットごとにそれぞれ居室や洗面設備、もちろんトイレも設置されています。
そのため入居者同士が仲良くなりやすく、交流の機会が多いのです。

老人ホームに入りたいけど、知らない人と４人１部屋で過ごさなければならない、ということが原因でマイナスなイメージを持たれている方も多いです。
確かに一昔前はそうでしたが、今は全くそのようなことはありません。
ユニット型なら、自分の時間や生活リズムを維持しながらも、同時にしっかりと集団での生活を楽しむことができるのです。

看護師や医師が配置されている、という点も特別養護老人ホームが高く評価されている理由の１つです。
自宅で一人生活をしていると、万が一身体に異変が起きた時などにすぐ対処することができません。
場合によっては、そのまま動けなくなることもあります。
そのような場合でも、特別養護老人ホームであれば医師や看護師、そしてスタッフが迅速に対応してくれますので、安心して毎日の生活を送ることができます。
この安心感も特別養護老人ホームの大きなメリットなのではないでしょうか。

特別養護老人ホームは、費用も安く共同生活を楽しめる介護施設です。

人気の施設ですから、入所希望の方はお早めに問い合わせてみてくださいね。