1.介護難民が増加!この事態を避けるために

高齢化が進む日本では、介護が必要にも関わらず、どこからも介護を受けられない「介護難民」が増加しています。
高齢化により、要介護の高齢者が増加しているためです。
高齢者の数と施設による受入数が一致しないため、適切な介護サービスを受けられないという現状があります。

厚生労働者の調べによると、2013年4月の時点で13年前と比較すると、要介護・要支援認定者の数はおよそ2.6倍に膨れ上がっています。
これらのデータから推測すると、高齢者だけの世帯では在宅で介護をしてくれる家族がいないため施設での介護を必要とする方がさらに増え、介護難民問題が深刻化する見通しです。

そのため、介護難民にならないよう高齢になる前からの事前計画が必要となります。

介護難民問題の解決に必要な4つのこと

1.資金を貯める
資金があれば、特別養護老人ホームのほか介護療養型医療施設介護施設などの選択技が増え、入居しやすい条件が整います。
安い資金で入居できる施設ほど、空きが少ないためです。

3.家族のサポート
家族と一緒に暮らすことができれば、家族全員が協力しあうことで施設への入居率が下がります。
軽度の介護なら家族で、重度になったら施設、といったように選択肢の幅も広がるでしょう。

4.デイサービスの活用
家族と生活しながら日帰りでデイサービスを利用し、家族の介護ストレスを緩和しましょう。
大型の介護施設が少なくても、介護難民問題を解決できる可能性が高くなります。

5.生活機能の向上
「自分でできることは自分でする」ように心がけ、機能向上の習慣をつけておきましょう。
そうすることで、高齢になっても介護を必要とせず、自力で生活できる期間を長くすることに繋がります。

2.介護をする側の高齢化問題

入浴や排泄などの介助は、肉体的に大変なことです。
しかし、最近では介護をする側の高齢化が問題視されています。いわゆる「老々介護」といった状態です。
家族が腰痛などに悩まされ、介護が思うようにできないケースも多いのです。

また、65歳以上の高齢者が配偶者などの介護をしていることも珍しい時代ではありません。
老人ホームなどの施設を活用し、高齢化する介護問題に対処しなければ共倒れになってしまいます。
市町村の窓口や専門員に相談してみましょう。

3.増加する一人暮らしの高齢者…孤立を防ぐためには

一人暮らしの老人
今後も増える高齢者の割合から、高齢者の孤独が問題になっています。
現在でも一人暮らしをしている70代以上の方も珍しくありませんが、今後はさらに増えるでしょう。

国勢調査によれば、2014年の時点で、65歳以上の人口が全体の26%を占めています。
また2035年には、一人暮らしをする方の割合は65歳以上の男性のうち約16%、女性では約23%になるとされています。
少子化問題、未婚の割合増加などにより一人暮らしの高齢者が増え、高齢者の孤立化が懸念されているのです。

高齢になる前からなるべく交流の場を増やし、普段から挨拶や地域社会の交流を大切にしておきましょう。
いざ困った場合に助け合える状況を作ることも、高齢になってから孤立しないために役立つでしょう。

高齢者の孤立を防ぐ「見守り」サービスを利用しよう

こういった高齢者の孤立問題を解決するために、各市区町村よる「見守り」サービスが増えています。

  • 地域の民生委員
  • 見守り事業に賛同した協力団体
  • ボランティアの協力員

といった方々が、地域の高齢者に対し声かけや訪問などを行い、安否確認をしてくれます。
サービス内容は、各市区町村により違いがあることも。お住まいの市区町村のホームページや担当窓口で確認してみましょう。

周囲の方も「最近元気がないなぁ…」「しばらく会っていない」「郵便受けに新聞が溜まっている」など、気になる点があれば、お住まいの市区町村にある「地域包括支援センター」に相談してみてください。
ご自分では対応が難しいケースでも、しかるべき知識と技術のある専門職員が対応してくれるため、安心です。

老後の問題に備えるために

高齢化社会が進む日本では、高齢者にまつわる様々な問題点も浮き彫りになっています。
しかし、それに対応するサービスも増えており、これを上手に活用することでご自分や周囲の方の負担を減らすことも可能です。
今からこうした知識を身に着けておき、いざという時に役立てるようにしましょう。

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