湿気を吸収し、害虫を寄せにくくしてくれる、日本独自の床材である「畳」。
新しい畳に変えると、イグサの良い香りが気持ちをリフレッシュさせてくれますよね。
長く使い続けると、擦れたり、日焼けなどで傷んできたりしますから、定期的なメンテナンスが必要となります。
その方法は大きくわけて「裏返し」「表替え」「新畳」の3つがあります。

3万円から10万円が相場?「裏返し」「表替え」「新畳」3つの方法

ひっくり返す「裏返し」:自分ですれば0円?

裏返しは、文字通り畳をひっくり返すという意味です。現在使っている畳をそのままひっくり返して、裏面を表に入れ替えるだけなので簡単に出来ます。とはいえ、「畳の上にある荷物さえどうにかできれば自分でもできるよね?お金だって当然かからない」というわけにはいきません。そのまま裏返すだけではなく、畳縁の張替えが必要なのです。

もちろん最近はホームセンターやインターネット通販などでDIYできるグッズ(1畳1,300円程度)が売っていますから、自分で行えば費用は安く済みます。業者に頼んだ場合は、6畳で2~3万円くらいかかるのが相場です。時期的には畳を張り替えてから2,3年後に実施するといいでしょう。

表面を取り替える「表替え」:6畳の相場は3〜5万円

畳の表面、イグサで織り上げた表だけを取り替えて新しくする方法です。「裏返し」の次の修理方法として利用されるのが一般的です。表面だけを取り替えるので、中身まで全部取り替えるよりはリーズナブルな価格で済みます。畳表に使われるイグサには国産のものや耐久性の高いもの等、種類がいくつかあり、それぞれに値段も異なってきます。目的と予算を考えて選ぶと良いでしょう。

丸ごと取り替え「新畳」:6畳の相場は7〜10万円

新畳は、中身も丸ごと新しいものに取り替えることを言います。大体10年以上使うと畳は自然と柔らかくなっていきますので、そうなった時が替え時です。価格は表面と中心部分に使う素材の種類・品質によって大きく変わります。長く使うものですから、中心部分(畳床)には吸水性に優れたものを選ぶのが良いでしょう。値段重視であるのならば、リサイクル品を用いたものを検討するのもいいかもしれません。

新畳にする際に費用面で気をつけなければいけないのは、古い畳を業者に引き取ってもらうときの処分料です。業者によって異なりますので、いずれにしても事前に細かい見積もりをとっておくことをおすすめします。

畳の寿命は10〜15年、使用状態によって変動あり

畳の寿命
多くの家庭では特別にメンテナンスをすることなく、畳の部屋を使われていることでしょう。和室にタンスを置いたりしていれば、一番簡単なメンテナンスの裏返しすらそう簡単には出来ません。畳の寿命は通常、表裏それぞれ2年、畳床は10年から15年と言われています。

しかしそれはあくまでもメンテナンスをきちんとしていることが前提となります。天日干しなども必要ですし、飲み物をこぼした時などはすぐに拭き取らなくてはなりません。

値段を取るか、寿命を取るか

張替え費用は安いに越したことはありませんが、外国産の安価なイグサを使うよりも、多少高価でも寿命が長い国産のものを使ったほうが、結果的に安く住む場合もあります。長期的な費用を抑えるのか、目先の費用を抑えるのか、しっかりと自分のニーズに合う方を選びましょう。

サイズ違いに気をつけて

畳は地域によってサイズが違います。主なものは次の6つです。

畳の種類 地域 サイズ
京間・本間 京都をはじめ関西地方 191cmx95.5cm
六一間 岡山、広島など山陽・山陰地方 185cmx92.5cm
中京間(三六間) 名古屋など中京地方、東北・北陸・沖縄の一部 182cmx91cm
江戸間(五八間) 東京など関東地方と全国各地 176cmx88cm
団地間(五六間) アパートやマンションなど集合住宅 170cmx85cm
琉球畳 880cmx880cm

裏返しや表替えの時は問題ありませんが、新畳する際にはサイズの違いに気をつけて下さい。最近ではインターネットでも購入する人が増えているようなので、特にこのサイズの違いには注意が必要です。購入する際にはサイズをしっかり測るようにしましょう。

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